仕分け人、科学批判を封印「われわれも研究を重視」「すばらしさ分かります」(産経新聞)

 行政刷新会議の「第2弾」事業仕分け2日目は26日、科学技術分野の仕分けが行われた。厳しいコストカットを求めてきた民主党議員や民間の仕分け人たちも、昨年の科学技術分野の仕分けで「スーパーコンピューター」事業にストップをかけて批判を浴びたせいか、今回はうって変わって慎重姿勢。「研究が大切なのはよく分かりますが…」と丁寧な言い回しに終始した。対象となった独立行政法人側からは「これでなんとか、やっていける」と安堵(あんど)の言葉も漏れた。

 「われわれも研究を重視していて、やみくもに経費を削ろうというわけではありません」

 仕分け人を代表して口火を切った寺田学衆院議員は、穏やかな口調で語り始めた。ほかの仕分け人も独立行政法人への厳しい批判を“封印”。昨年、スパコン事業で「1番じゃないとダメなんですか。2番では…」と“攻撃”した蓮舫参院議員は、別グループの仕分け担当に回った。

 仕分け対象額が大きかったのは日本学術振興会や科学技術振興機構(JST)が、有望な研究者やプロジェクトを補助している研究助成。年間2500億円近くに上るが、JSTの北澤宏一理事長が「科学技術の北島康介を育てているんです」と五輪水泳選手を例に丁寧に説明すると、仕分け人たちは黙って耳を傾けた。「すばらしいことをやっているのは分かります」と応えるシーンもあった。

 枝野幸男行政刷新担当相が「質問の趣旨が分かっていない」と言葉を荒らげる場面もあったが、事業の存続が認められた。北澤理事長は「今回は話を聞いてくれた。これでなんとか研究者育成は続けられる」と胸をなで下ろした。

 民間との随意契約などが問題視された理化学研究所や宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究事業も存続。仕分け人の1人は「莫大(ばくだい)な国民のお金を使っているから、説明責任を果たしてもらわなければならないが、学術研究が大事」と話した。

 ただ、直接な研究開発にかかわらない広報事業や事務所統合では相変わらず“厳しさ”も。JR東京駅前にあるJAXA広報施設「JAXAi」はあっけなく「廃止」の結論。JAXA幹部は「これからどうするか考える」と頭を抱えた。

 今回は独立行政法人の統合を強く意識した仕分けも目立った。事業の意義は認められながら、「他法人で実施」と結論づけられた物質・材料研究機構の幹部は「いまの組織でやるほうが、小回りがきいて一番いいのに…」と不満を漏らした。

【関連記事】
「民主党に仕分けする資格なし」内田裕也さんが再び来場
水産・航空大学校は縮減 事業仕分け2日目
事業仕分け 理研、職員妻に月給50万円 枝野担当相「言い訳ばかり!」
熱気ない「蓮舫劇場」 成果演出に四苦八苦
質問攻め「蓮舫劇場」 ネット中継独占 事業仕分け第2弾スタート

こち亀 両さんの銅像壊される 東京・葛飾(毎日新聞)
鳩山首相の来県期待=仲井真沖縄知事(時事通信)
普天間移設 首相、現行案を否定(毎日新聞)
G20、出口政策が論点に=加藤元財務官に聞く(時事通信)
切り札・仕分け第2弾、「政治ショー化」懸念も(読売新聞)
[PR]
by qmxfikqwdw | 2010-04-27 22:11